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2009年7月

ヒマワリ向日葵と漢字で書くように朝日に向かって咲く.だから、上記のように一面のヒマワリがすべて同じ方向を向いているという写真も撮れるのだが、よく言われるように太陽の動きを追いかけて花が回っていくわけではない.

夕方、太陽が西に傾いても、上記の写真のように、そ知らぬ顔で東を向いているのだ.

ただし、太陽を追いかけるのは俗説かと言うと、そうでもない.双葉は動くのである.

太陽が動くと、双葉は光を垂直に受けるように傾き、直上にある時には、葉は真上を向き、西に傾くと西側に傾く.そして、この性質は、成長しても茎の一番先にある葉に受け継がれ、その先端部の葉の間から蕾が生まれてもしばらくは続く.しかし、蕾がある程度大きくなると、この動きは停止してしまう.重くなって物理的に動けなくなるのかも知れないが、正確なところは分からない.

では、なぜ花はすべて東側を向いて咲くのかというと、実はこれが分からない.上を向いている時に花の中に雨が溜まるのを防ぐためかもしれない.ただ、夕方、西方に傾いていた葉や双葉は、夜のうちに東側に傾いて朝日を迎える.蕾が大きくなると、それが固定された状態になるのだが、西側に固定されてもよいと思う.

なお、これは一日中陽光の射す場所の場合で、日陰や、太陽光線の隠れる所に咲く場合の向きは東とは限らない.

貝原益軒の「大和本草」巻之七草之三「花草類」(1709)に「向日葵(ヒフガアフヒ).一名西番葵.花史ニハ文菊卜云.向日葵モ漢名也.葉大二茎高シ.六月ニ花サク.頂上二只一花ノミ日ニツキテメクル.花ヨカラス最下品ナリ.只日ニツキテマハルヲ賞スルノミ.農圃六書ニモ見ユタリ.国俗日向葵トモ日マワリトモ云」とあって、「最下品」と最低の評価を下している(益軒はキュウリにも下品と評価している).

その巨大すぎる花が好みに合わなかったのだろうが、現代ではその明るい黄色の花の色とあいまって逆に愛好されているように思う.

したがって、艦艇名として使用されたのは海上警備隊の警備船(LS23)ひまわりが最初であるが、海上保安庁の巡視艇2隻にも使用されている.しかし、何と言っても日本高速フェリーが1972年に就航させたカー・フェリーのさんふらわあを忘れるわけにはいかない.大阪万博の太陽の塔と並んで、あのデザインのインパクトは子ども心に大きなものを与えたのである.


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