Sumire.Violet.ヴァイオレット.菫.すみれ.The Naval Data Base:近代世界艦船事典The Encyclopedia of World ,Modern Warships.

Sumire.Violet.　　ヴァイオレット.菫.すみれ.

2011.4/10三重県度会郡大紀町滝原大滝峡自然公園にて.

[植物]スミレ.

スミレ目ViolalesMalpighialesスミレ科Violaceaeスミレ属Violaの多年草の総称.

スミレ目にはイイギリFlacourtiaceae､ペリディスクスPeridiscaceae､ベニノキBixaceae､ハンニチバナCistaceae､フアHuaceae､ラキステマLacistemaceae､カミニンギョウScyphostegiaceae､キブシStachyuraceae､スミレViolaceae､ギョリュウTamaricaceae､フランケニアFrankeniaceae､ディオンコフィルムDioncophyllaceae､ツクバネカズラAncistrocladaceae､トゥルネラTurneraceae､マレシェルビアMalesherbiaceae､トケイソウPassifloraceae､アカリアAchariaceae､パパイアCaricaceae､フォウクィエリアFouquieriaceae､ホプレスティグマHoplestigmataceae､ウリCucurbitaceae､ダティスカDatiscaceae､シュウカイドウBegoniaceae､シレンゲ科Loasaceaeからなるが､近年では､キントラノオ､アオイ､ナデシコ目等に分散させる説が出ている.

スミレ科は15-20属800-900種が世界中の寒帯から熱帯にかけて分布する木本または草本の双子葉植物の総称で､葉は互生し托葉があり､5つずつの萼､花弁､雄蘂を持つ離弁花を持ち､子房は3心皮であることが多い.

スミレ属は400-500種からなるスミレ科最大の属で､スミレの他に､パンジー､ヴィオラ等を含む.

特にスミレV. mandshuricaを指すが､小種名が｢満洲の｣を意味するように､東アジア全域に自生し､日本では北海道から屋久島まで分布する.

花は距と呼ばれる後方に伸びた部分を持ち､これが蜜容れになっていてハナバチの類のように舌が長く伸ばすことのできる昆虫しか蜜を吸えないようにすることによって､確実に受精できるようになっており､ハナバチがいない冬期には蕾のまま中で受粉し､できた種子はエライオソームElaiosomeというゼリー状の物質が付着しているため､アリによって運ばれるが､これを食べた後の種子はゴミとして巣外に出され､ここで発芽する.

牧野富太郎は､この距が大工が直線を引くために使用する墨壷の別名であるスミイレ(墨容れ)に似ていることから名付けられたとするが､｢万葉集｣に収められた山部赤人の｢春の野に菫採みにと来し吾ぞ野をなつかしみ一夜寝にける｣の菫がこの花を指すのなら､墨容れの発生以前から名が存在することになる.

｢山路来て何やらゆかし菫草｣(｢野ざらし紀行｣松尾芭蕉).

フランス留学より1930帰朝したばかりの白井鉄造Shirai Tetsuzo､1900-83は宝塚少女歌劇団のためにレヴュー｢パリゼット｣を演出､その主題歌となったのが｢すみれの花咲く頃､初めて君を知りぬ｣で始まる､現在も歌い継がれている曲であるが､この曲は1928ウィーンのデーレFranz Doelle､1883-1965が作曲した｢白いニワトコがまた咲く時Wenn der weisse Flieder wieder bluht｣が原曲で､翌年､カジノ･ド･パリCasino de Parisで｢リラの花の咲く頃Quand refleuriront les lilas blancs｣というシャンソンとして歌われていたものを白井が採用したものであった.

このページのタイトルの｢Sumire.菫.すみれ.｣の色を菫色と呼ぶ.

→ヴァイオレット.

2007年4月14日三重県松阪市飯南町茶倉にて.

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駆逐艦菫

IJN Momi class destroyer.

Illustrated by Iyapopo.

日本① 樅級駆逐艦(18/21+15)

84艦隊計画による1917計画(二等)駆逐艦として石川島造船所で20.11/24起工21.12/14進水23.3/30同級中､最後に浅井次郎(兵35)少佐の指揮下に竣工し佐世保鎮守府籍となり第27駆逐隊に編入

25.12/1艦長河原金之輔(兵39)少佐

26.12/1艦長勝野実(兵40)少佐

27.6/20艦長藤田類太郎(兵38)少佐

28.9/27葦艦長金桝義夫(兵40)少佐が艦長を兼務12/10艦長植田弘之介(兵42)

31.10/24艦長清水利夫(兵46)少佐

34.11/15艦長吉川潔(兵50)大尉

38.12/15第27駆逐隊が舞鶴鎮守府に転出し第34駆逐隊と改称

40.2/1第33駆逐隊の解隊により除籍11/15雑役船(練習船)となり海軍兵学校で使用

45.2/23姉妹船柿とともに艦名を新造艦に譲って雑役船三高と改名48解体.

1921.2/26同造船所で起工された姉妹艦蓬より3ヶ月前に起工されたが､ストライキと同級中､蓬とともに搭載されたツェリーZoelly式タービンの不調により､竣工は蓬より半年以上遅れて､同級中､最後となり､除籍後姉妹艦のように哨戒艇に移籍しなっかたのも機関の不調によるものと推察される.

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駆逐艦菫

日本② 改松/橘級駆逐艦(17/14+9+33)

IJN Tachibana class destroyer.

Illustrated by SUDO.

1942戦時建造補充(改⑤)計画丁型(一等)駆逐艦第5520号艦として44-5臨時軍事費により横須賀工廠で44.10/21起工11/5駆逐艦菫と命名され横須賀鎮守府籍と仮定12/27進水し横須賀鎮守府籍45.2/5艤装員(水雷長)星野友慶(兵70)大尉/10艤装員長高柳親光(兵64)少佐/15艤装員(砲術長)森谷尚幸(兵71)大尉､(航海長)大岡要四郎中尉3/4艤装員光永一郎軍医大尉/26高柳艦長の指揮下に竣工し姉妹艦柿等からなる第11水雷戦隊第53駆逐隊に編入

4/1第11水雷戦隊は第2艦隊に編入/6第1遊撃部隊待機部隊に部署/11横須賀出港/14内海西部回航/18呉入港/20第2艦隊の解隊により第11水雷戦隊は連合艦隊付属に編入/24出港後内海西部で訓練5/2-5呉寄港後内海西部で訓練/13-25姉妹艦柿とともに/27-6/1舞鶴寄港/1小浜回航､砲術長木山和男大尉7/15第11水雷戦隊の解隊により舞鶴鎮守府特殊警備駆逐艦､兼初梅艦長若松武次郎(兵68)少佐､砲術長久家三夫(兵70)大尉/23舞鶴回航8/15敗戦時､舞鶴で残存10/5除籍後復員輸送に従事

47.8/23香港で賠償艦としてイギリスに譲渡47香港沖で実艦標的として撃沈処分.