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Ajisai.  ..

2012年6月23日京都市京都府立植物園にて.

[植物]アジサイ(紫陽花).

バラ目Rosalesユキノシタ科Saxifragaceousアジサイ属Hydrangeaの総称、特にアジサイH.macrophyllaを指すが、近年はユキノシタ科からウツギ属Deutzia等の木本類16属約200種とともにアジサイ科Hydrangeaceaeとして独立させる方向にある.

アジサイ属は約30種からなり、東アジアからフィリピン、インドネシアにかけて落葉性のものが、中央・南アメリカに常緑性のものが多く分布しており、現在、北アメリカには、アパラチア山脈にのみ自生するが、太平洋岸のアラスカオレゴンカリフォルニア州等の第3紀(約6500万-170万年前)の地層からも化石として出土する.

多くは、托葉のない有柄で鋸歯を有する先の尖った卵形か広楕円形の大型の単葉を対生させる低木で、初夏に集散または円錐状の花序に多数の小型の花を付け、しばしば萼片が発達して花弁状に見えるが、これは装飾花と呼ばれるもので、花粉を媒介する昆虫を誘い込むためのものと考えられている.

2012年6月7日三重県鈴鹿市にて.

アジサイは日本原産のガクアジサイ(額紫陽花)H.macrophylla f.normalisを母種として日本で作られた園芸品種と考えられ、高さ約1.5m、卵形で対生し粗い鋸歯のある葉を持つ落葉低木で、初夏、枝先に密に集まった小花が大きな半球状の花序を作り、淡空色、青紫色、淡紅色と変化する.

「万葉集」には「味狭藍、安治佐為」と表記された2首が詠まれておりあじ(集まる)+さい(真藍)を意味する古語アヅサイに由来するものと考えられている.

鎌倉時代には園芸品種として栽培が始まったようだが、「よひら」とも呼ばれるように萼が4片で「死」を連想させること、枯れた花がいつまでも枝についていること等から日本ではあまり好印象を与えなかったようで、ヤツデFatsia japonicaやドクダミHouttuynia cordataと並んで日陰の花と考えられていた.

その一方で、ヨーロッパに18世紀末に導入されたアジサイは多色系のセイヨウアジサイ(西洋紫陽花)H.m.f.hortensiaに品種改良されて好評を博した.

これは酸性土壌の多いヨーロッパでは鮮やかな青色になりやすいことが原因の1つと考えられているが、その花の色変わりを奇異と考えたのか、花言葉には「高慢、心変わり」等が選ばれている.

日本では、このセイヨウアジサイが大正時代に逆輸入されてから鑑賞用に広く栽培されるようになりWW2後には鎌倉の明月院のようにアジサイの名所として観光地化するようになった.

アジサイの葉にカタツムリを配する絵がしばしば見られるが、アジサイの葉には虫食いの痕がほとんど見られないことからも分かるように毒性があり、カタツムリがこの葉の上を這う姿はあまり観測されない.

漢名「紫陽花」は白居易(白楽天)の「紫陽花詩」に登場する「紫陽花」をアジサイと解した源順が「倭名類聚鈔」に「白氏文集律詩云紫陽花、和名安豆佐為」としたのが本邦での初出といわれるが、この詩の注に「招賢寺有山花一樹、無人知名.色紫気香、芳麗可愛、頗類仙物.因以紫陽花名之」とあり、紫色で香がある点を考えると「紫陽花」はライラックを指したのではないかといわれており、アジサイは中国では「繍球(花)」と表記される.

ただ、「倭名類聚鈔」10巻本にはこの記載がなく、20巻本にしか記述されていないことから、源順以外の人物が掲載した可能性もある.

1823-8日本に滞在したシーボルトが花序全体が装飾花になる園芸品種のアジサイにつけたH.otaksaの小種名オタクサは「お滝さん」と呼ばれ、シーボルトとの間に日本最初の洋方女医楠本イネKusumoto Ine、1827-1903を産んだ楠本滝Kusumoto Taki、1806-69に由来するといわれ、このことから長崎の市花に選ばれた(神戸市の花もアジサイ)が、1775-6に来日したツンベルクが命名したH.macrophyllaと同一のものとされたため、この学名は、現在では使われていない.

夏の季語.

1986.8/13種子島宇宙センターから打ち上げられたH1ロケット試験1号機で円軌道に投入された海上保安庁水路部、国土地理院の測地実験衛星は「あじさい」と名付けられた.

この衛星は1時間56分で地球を1周するもので、離島測地用に開発されたものである.

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日本○ 桔梗級二等駆逐艦(8/8+5)

88艦隊計画による1918計画二等駆逐艦として藤永田(大阪)造船所に発注

21.10/12第2(号)級二等駆逐艦(8/8+5)第16駆逐艦と命名22.2/16起工22進水23竣工24第16号駆逐艦28若竹級駆逐艦(7/8+5)芙蓉と改名43戦没.

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海上保安庁(1) あやめ級巡視艇(23/52)CS23

1951計画12m型木製巡視艇として西井造船で51.10/18竣工し第7管区海上保安部福岡海上保安部に配備

72.10/2福岡海上保安部で解役.

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コンメリシアル鉄工所ポートランド造船所で1944.12/22竣工したアメリカ、LSSL1級大型上陸支援艇(88/130)LSSL88

53.4/30日米船舶貸借協定による第4次引渡船として日本に貸与され海上警備隊、ゆり級警備船(25/53、LS25)あじさい@と改名し姉妹船(LS1)ゆり等からなる横須賀地方隊第11船隊に編入

8/16第11船隊第2船隊群に編入10/21第11船隊大湊地方隊に編入

54.7/1海上自衛隊の発足により警備艇となり第11船隊大湊地方隊第1警戒隊に改編

57.9/1(LSSL425)

58.6/1大湊基地警防隊隷下に第3艇隊、第13艇隊と第3舟艇隊を新編

59.6/1第3舟艇隊を大湊地方隊に編入7/31供与12/16保管雑船(YAC08)

63.1/1保管船

64.3/31除籍5/15返還

75フィリピンに譲渡され部品取用に解体.

US LCS(L)(3)/LSSL1 class Landing Craft Support (Large) LCS(L)(3)/LSSL88.

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海上保安庁(2) やまゆり級巡視艇(11/64)CL211

1978補正計画15m型(18m型)巡視艇として信貴造船所(堺)で79.2/8起工8/28進水9/26竣工し/12第5管区海上保安部神戸海上保安部尼崎分室に配属された巡視艇(CL39)さぎかぜと交代して第5管区海上保安部神戸海上保安部姫路海上保安署に配属

2007.1/1姫路海上保安署姫路海上保安部に昇格

08.3/15姫路海上保安部に編入されひめぎくと改名された巡視艇(CL11)すずかぜと交代して解役.

船舶番号123544.

信号符字JG3948.

2006.3/27姫路市に編入された兵庫県宍粟Shiso郡安富Yasutomi町の花はアジサイではあったが、姫路市の花はサギソウ、福岡市の花は夏がフヨウ、冬がサザンカであり、配属先と船名の対応関係は見つからない.


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Last up-dated, 7 July 2012.

The Encyclopedia of World ,Modern Warships.

Ajisai.

Ver.1.12a.

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